第5章 潜入 悪霊の巣窟へ

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 連れ帰ったあとはどうするのか。  想像するのも恐ろしい。  冬弥はぶるっと肩を震わせた。  あらかじめそういう話を聞かされていたから心構えはしていたが、まさか会ったその日にこうなるとは予想もしなかった。 『何なのだこの女。いきなり欲情しやがって!』 『この人、色情霊も憑いているからね』 『ならば、祓え! 全部祓ってしまえ! 残らず滅してしまえ!』 『うーん。いろんなものがたくさん憑いているから、すぐには無理』 「あなたは私の可愛い弟子だもの。いろいろ教えてあげるわ」 『うへ! 気色悪いぞ!』  輝耶が顔を近づけてくる。  ぽってりとした唇に、たっぷり塗られたグロスがてかてかと光っている。  つめ寄る輝耶から冬弥は距離をとる。  さらに輝耶が身を寄せ腕を伸ばしてきた。
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