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主と眷属の関係ははっきりつけろ、という考えを持つ師匠がこんな場面を見たら間違いなく呆れてしまうだろう。
だが、孤月は眷属ではない。
大切なパートナーだ。
「ほら、もう泣かないで」
「うむ」
孤月の頭をやわやわとなでていた指で冬弥はこぼれる涙を拭ってあげた。
「チーズケーキ食べる?」
孤月は大きくうなずいた。
「冬弥の焼いたチーズケーキだ。食べるに決まっているではないか! お腹空いた!」
「よかった。じゃあおいで」
冬弥は孤月に手を差し出す。
その腕に孤月はぎゅっとしがみついた。
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