第12章 梁井櫂斗の罠 -呪痕-

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第12章 梁井櫂斗の罠 -呪痕-

 その後、舘ノ内さんに、無事、君子さんの魂をあの場から解放し、上にあがったことを報告した冬弥は大きく息を吐いた。  ようやく今回の依頼を終えることができたと安堵する。  しばらくはのんびりすることができるだろうか。  師匠のように何件も依頼をかかえているわけではないし、冬弥の仕事は口コミで細々と依頼者が来る程度だから、当分の間は霊能師としての仕事が回ってくることはないだろう。  当分の間は、霊能師という仕事から離れ学業に専念しよう。  成り行きで冬弥の家に一緒に住むことになった美咲のこれからのことも、よい方向へ向かうようできる限り考えてあげたい。  いろいろやらなければいけないことがあるな、と思いながら数日が過ぎたある日のことである。
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