4. - LICHT -

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―――――この木をマキとして用意できたら、少しは役に立つだろうか。でも、斧もないし。 そう思った瞬間、腰かけていた岩が小さくなり尻もちをついた。 そして木を持っていた右手には、斧のようなものができていた。 リヒトは混乱した。なぜ持っていた木が斧に変わったのか。そして座っていた石がなくなり、リヒトは地面に落ちたのか。 リヒトの持っている斧はとても太古の石でできたような形の斧であった。 試しに、落ちていた木を切ってみた。すると切り込みは入ったが、何回かすると、刃の部分から崩れて壊れてしまった。手に残っているのは斧の柄の部分だけ。 ―――――これは魔法なのか。 その後考えてみたが、答えは出ず。どうして出来たのか。どうしたらできるのか。なぞは深まるばかりだった。
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