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「リヒトどうする?」
「どうするって?」
「この者のいうように、ギルドカードを転生者のものとするか、それとも嫌だと要求を突っぱねるか。そなたが決めればよい。」
今聞いた話を考えてみたが、リヒトには、あまり悪い条件には感じられなかった。
今までの環境が劣悪だったせいか、とても好条件に思えるのだが、アスラから見たら、そうではないのだろう。だが、こちらに意見を求めるところをみると、リヒトの意思を尊重してくれるように思えた。
「ギルドに来なくてはいけない、一定期間とは、どれくらいの間ですか?」
「三か月に一度ほどでお願いします。ギルドを頻繁に利用される際には、その時に生存確認をいたしますので、必要ありませんが、利用をされない場合は、三か月に一度ギルドのほうへお越しください。」
「アスラ、ギルドへ向かう時には、転移を頼める?」
「お主が是というならば、わしは構わぬ。」
「転生者としての登録をおねがいします。」
やはり、アスラは不満気な表情だったが、文句は言わなかった。
「リヒト様ありがとうございます。カードを転生者として登録しなおしますが、スキルはどうされますか?特殊なものばかりなので、隠すのをお勧めしますが。」
「その場合、スキルなしとなるが、その様なものも存在するのか?」
アスラが代わりに質問をした。
「はい。平民の低年齢のものは、スキルなしのものも多く存在します。年齢を重ねる毎に日常生活で得られるスキルが表示される事が多くなりますが。現段階ではとりあえず、スキルなしとし、今後新しいスキルを得られましたら、それを表示させるのがよろしいかと思います。」
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