4. - LICHT -

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4. - LICHT -

気持ちの良い目覚めであった。 食べ物のいいにおいがして、起きてそうそうお腹が鳴った。 リヒトは部屋から出ると、昨日のリビングへと足を向けた。 「おはよう。よくねむれたか。」 「うん。いいにおいで目が覚めた。」 「ちょうど、朝ご飯の支度ができた所じゃ。家でとれた野菜で、パン粥にしてみたが、たべられないものはあるか。」 リヒトは首を振ると、食卓に座る。 「頂きます。」 リヒトはアスラの作ってくれた朝食を、味わって食べる。 家でとれた野菜と言ったが、沢山の種類の野菜が入ったスープには、ひたひたになったパンがはいり、とてもおいしかった。 アスラもリヒトが食べる姿を眺めた後、同じ様に食事を取り始めた。 「ごちそうさま。とてもおいしかった。」 「うむ。」 二人はしばらく食休みとばかりに座っていたが、アスラがおもむろに切り出した。 「今日の予定なんじゃが、まずはギルドに行き、おぬしの身分証を発行してもらおうと思う。」 「ギルドって?」 「ギルドというのは、機関の事じゃ。こまった事等を持ち寄り、冒険者といわれる者たちへ依頼として頼む。そして、問題が解決したら、冒険者へ報酬を払う。依頼者と冒険者が直接話をするとこじれる場合があるから、ギルドが間に入るのじゃ。 そして、冒険者となり、仕事を受けるためには、身分証が必要で、どこかで身分証をつくれば、どの国でもそのまま使うことができるらしい。他にも登録すると便利なものもあるらしいが、そこら辺は後程、係の者に聞いたほうがいいじゃろう。」 アスラはこれから占いの時間だというので、時間をおいた後、お昼ご飯の頃を目指し、町へ向かうこととなった。
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