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結果から話すと、僕の頭には悪魔が住み着いている
悪魔は雨の日によく現れる
朝起きると悪魔は、僕の鼓動に合わせて痛みを与えてくる
僕は思う
これは呪いなのかな、なんで僕がこんな痛みを、苦しみを、不幸を感じなければいけないんだ…
誰か代わってくれよ…
だが、それでも悪魔は嘲笑うかのように痛みを与えてくる
そして頭の中でよぎる【死】への逃げ道
こんな悪魔と共存していくのは不可能に近い事を僕は知っている
誰も知り得ることが出来ないほどの苦痛を、僕はどうやって向き合っていけばいいんだ
そんな時、彼女の声が聞こえてくる
彼女は僕に語りかける
「無理しなくてもいい、だから生きて」
彼女の言葉という薬で
僕は【生】という苦難への道を歩むことを決意する
そして雨の日の悪魔には絶対に負けない
そう言って、僕は頭痛に宣戦布告を誓った
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