追跡者
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俺は常に誰かに追われている。俺の背後には常に誰かの気配があるのだ。しかし、そいつはなかなか姿を現さない。ごくまれに俺が急に振り返った時に視線のはじにそいつがチラッとだけ写るときがあるのだが、懸命に追いかけても奴にはたどり着けないのだ。だが、俺は諦めきれずに今日も懸命に追いかけ続けた。 「お母さん、ポチがまた自分の尻尾を追いかけてるよ」 「くるくる回って楽しそうね」 俺は死に物狂いで奴を追い続けた。
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