第1話 アダムとイブ

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神々にとって人間は邪魔でしかなかった。 感情を持った人間は、次第にお互いを憎しみ合い、戦争が始まる。 殺し、奪い、襲い、焼く。 世界中で戦争が起こった。その戦争は20年経っても収まる気配がなく、とうとう神々は人間達に制裁を下す。 それは、人間の消滅。「命」の消滅。 神々が手を出そうとした瞬間、一人の男が立ちはだかった。 魔導書を持ち、自らを魔導師と名乗る男。 魔術を駆使し、果敢にもその男は神々に立ち向かった。 神々との戦いが熾烈を極める中、人間はようやく神々の存在を知る。 やがて人間も神々に戦いを挑むようになり、気づけば人間同士での戦いは行わなくなっていた。 けれど、神々に敵うはずもなく。人間は次第に数を減らしていった。 敗北は時間の問題と思われた時、強力な魔力を持った人間が次々に生まれてきた。 これが人間の最後の希望。 大勢の魔導師を加え、最後の戦いに臨んだ。 神々の力にも対抗できるほどの強力な魔術。それを巧みに使いこなし、ついに神々の撃退に成功する。 人間は歓喜し、命あることに喜んだ。     
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