とある滅びゆく国の小学生

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とある滅びゆく国の小学生

 わたしは今日、朝九時ごろにおきました。かんぜんにねぼうしてしまいました。いっしょのへやのあきちゃんは、わたしをおこしてくれませんでした。 「えー、わたし、何回もおこしたよ?」  あきちゃんはこう言いますが、わたしはおきられませんでした。 「わるいのは、あきちゃんです」  わたしはきょうかんにこう言いましたが、あいてにしてくれませんでした。おかげでわたしは、きちのまわりを五しゅうも走らされることになりました。とてもつかれました。  そのあと、わたしはみんなより少しおそく朝ごはんを食べはじめました。わたしの大すきな、たまごかけごはんでしたが、おそかったせいで、おかわりできませんでした。  朝ごはんがおわると、すぐにきちをしゅっぱつになりました。わたしたちのてきを、たおしに行くためです。  たくさん歩いてたどりついたまちは、きのうより、たいへんなことになっていました。いろんなビルがくずれて、はい色の山になっていました。くずれてないビルも、黒っぽくよごれていたり、うえのところだけなくなってたりしていました。     
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