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そういってきょうかんは地図を広げました。わたしたちがいまいるまちの地図です。
「まほ、どういうことがあったのか、もういちどくわしく話してくれるかな」
新しくくわわったなかまの一人のまほちゃんに、きょうかんがいいました。こくりとうなづいたまほちゃんは、地図をゆびさしながらせつめいを始めました。
「てきはわたしたちがきょてんにするよていだったこのビルに、すでにいました。わたしたちが今日、このまちにきょてんをおくことは知られていたみたいで、やつらはすぐにわたしたちをおそってきました」
まほちゃんはそこでのばした手をだらんとさせました。
「とちゅうで、きょうかんがおとりになってくれて、どうにかあそこまでこれたのですが、さっきのせんとうで二人やられてしまいました。そこを、あなたがたにたすけてもらったのです」
「じゃあ、ないぶにスパイがいるかのうせいがあるな。よし、あとでほうこくしておく」
そしてきょうかんが顔をあげてつづけます。
「それより今は、このまちからでることを、考えたほうがいい。もうここが見るかるのも、時間のもんだいだろう」
きょうかんはそう言って、立ちあがりました。
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