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「これよりわれわれは、このまちからのだっしゅつをこころみる。おまえら、おれについてこい。そして、ぜんいん生きて帰るぞ!」
「「はい!!」」
わたしたちは強くうなづきました。
わたしたちはビルを出て、くるときに通った道を、ひきかえしはじめました。でも、そのとちゅうで待ちかまえていたてきに、出くわしてしまいました。
「走れ!」
きょうかんは私たちに向かってさけびました。わたしたちはひっしに走りました。
何人かのてきが、目の前からつっこんできました。きょうかんとあきちゃんが、そいつらにこうげきをします。すると、てきもこちらをこうげきしてきました。わたしはがれきのかげにとびこみました。ほかの人たちも同じことをしました。いえ、したはずでした。
かげからてきのほうを見ると、てきがじめんに向かって何発もたまをうってうました。そして、その下にはあきちゃんがたおれていました。
「あきちゃん!」
わたしは思わず声を出してしまいました。かくれているときは、絶対に声を出さないようにしなさいと、きょうかんに言われているのもわすれてしまっていました。
こちらに気づいたてきがこちらにじゅうこうを向けました。しかし、その後ろからかくれていたきょうかんが、てきの頭をうちぬいてくれたので、わたしはたすかりました。
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