第1話 次元がちがう日だ

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なんて日だ 今日は・・・ 朝から あんなに 調子よかったのに・・・ 外に出る・・・ 濃淡の鉱物のような 曇り空・・・ 次元がちがう きのうまでの 夏のような暑さにかわって そらぞらしいほどの 空ざむい 空気 頭上の 電線に 鳥がとまった つばめだ・・・ 橋の欄干から見下ろす 橋の下に 舞い降りる    つばめ・・・ 螺旋を描きながら   舞い降りる・・・ 一回り大きめな 異種つばめ   肩を入れて 急降下・・・ 螺旋を 描き クロスする 二羽・・三羽・・・ シンクロして描く 螺旋の  楽曲・・・    雨つばめ・・・ 雨つばめ・・・ ぽつり ぽつり・・・   頭上から 降ってくる・・・ 天から 雫が 急降下・・・ 梅雨入り 露はらい 雲の語る 異次元の シンフォニー 灰色ミルキーウェイの 雨の楽曲とともに 橋の欄干を あとにする・・・ 次元のちがう日だ 次元がちがう日だ 次元がちがう日だ きょうは・・・
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