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そして日常は続くのだ
火曜日、深夜3時。私は部屋のドアをゆっくり開けて外に出る。左右に人がいないか確認。よし、誰もいない! 私は忍者のごとく俊敏に階下に降りるってばよ。
そしてたどり着くゴミ捨て場。うちの市は週刊誌等は透明なビニールに入れて捨てるのだ。どんなに内容がいかがわしかろうと! 表紙に「快楽に溺れる団地妻!」と書いてあろうと!
さらば、私のファーストエロ本。私はカラス除けの網の中に3日間居候させたエロ本を入れる。
網の中に入れられて余計官能の薫りが増したな……
お別れを言った後振り向いて帰ろうとすると、目の前に赤ら顔のおっさんがいる。
「ぎゃっ!」
私は悲鳴を上げる。おっさんは黙って私をじっと見つめている。
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