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集中治療室から一般病棟に移された後、彼の怪我は順調に回復していった。
どんなに仕事が忙しくても、私は彼の為に服や日用品を持って病室に足を運んだ。
そして、その度に私の中にある、彼との思い出や記憶を話した。
出会いは、彼からのナンパだった。
なかなか押しが強くて、断っても断ってもついて来た。
だから、仕方なく少しだけ付き合ってあげようと思ったのが事の始まり。
けれど、バーで話しをしているうちに意気投合し、そのまま付き合うようになった。
それからは一緒に映画を見に行ったり、ショッピングをしたり。
月に一度は、彼の運転する車でドライブにも出掛けた。
プロポーズは、夜景の綺麗な展望台だった。
世界一幸せだと感じた。
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