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そう伝えると、彼は「すまない」と呟き涙を流した。
「必ず記憶を取り戻すから。そうしたら、君の行きたい場所に行こう」
彼はそう言い、私の手を強く握りしめた。
それから、彼の体は車椅子を使って移動できるほど回復した。
辛いリハビリも、彼は毎日かかさず頑張った。
私は応援する事しか出来なかったけれど、彼は私がそばにいる事を喜んだ。
彼の記憶はまだ戻らない。
彼の体が回復していくにつれ、私も罪悪感が込み上げてくる。
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