赤い傘

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私の部屋の狭いベッドで私達は幼馴染みと言う関係から恋人と呼べる関係へとなった。 今しがた受けた熱が冷めやらぬ私の体をギュッと抱きしめながら和久が言う。 「なぁ、今度、傘買ってやる。」 「えっ?どうして?」 「だって傘無いと困るだろ?」 「うん、そうだけど。でも、駅員室の人がもし見つかったら連絡くれるって…」 「ダメだ。あの傘の事はもう忘れろ。もし出てきたとしても絶対使うな。良いな?」 「なにそれ……随分と勝手なことを言うわね。」 とは言うものの、傘にまでヤキモチを妬く和久がちょっと可愛いと思う。 「お前、今、俺の事、ちょっとバカにしてるだろ?」 「フフッ、してないしてない……してないって…」 何だか顔がニヤけて仕方ない。 「げっ、めちゃ、笑ってんじゃん。よし、覚悟しろ。直ぐに笑う余裕無くしてやるからーーー」 「えっ?ひゃぁ、んっ……んぅ」 その後、本当に笑う余裕もなくなるくらい夜が明けるまで和久にたっぷり愛され続けた。 
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