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勿論この席の持ち主である男子にはちゃんと許可を貰っている。
彼は何時も教室ではなく部室でお昼を過ごすらしいので、
その間だけ貸してもらっているのだ。
机を向かい合わせて、私が椅子に座ってお弁当を広げると。
「んじゃ食べよ。」
「うん。」
「「いただきまーす。」」
友達との楽しいお昼ご飯の時間。
私と彼女は最近気になるアプリや、面白かったテレビに
動画の話なんかをしながら、お昼ご飯を食べた。
彼女より先にお昼が終わった私は、
お弁当箱を片付けながらふと彼女への頼み事を思い出す。
私は彼女にそれとなく頼み事がある。と話す次いでに。
自分が最近悩まされている現象についても口にしていた。
「───って事にね。最近悩まされてるの。」
「………。」
話を聞いた友達は片目を見開き、片目を細める。
友達だからと何となしに話してしまったけど、
こう言う話は余りしない方が良かったのかな?
未だに器用な表情の友達に私は不安を煽られ。
「えっと。聞いてる?ハナちゃん。」
「うん。聞いて“は”いる。」
良かった。ちゃんと話を聞いてくれてたみたい。
何故か一部分語気が強調されてたけど…。
私が何故だろうと不思議に思っていると。
彼女は珍しい生き物を見るような目をしながら。
「それで。私にその悩みの答えを聞きたいって訳?」
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