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「ううん。違うよ。
この気になるって気持ちはなんなのか。
それは彼に直接聞いたりして調べる積りだから。」
「お、おお!?マジか…。」
私の言葉にかなり驚いた様子の彼女。
だが直ぐに首を少し傾げ。
「あれ?て言うか、それじゃ頼み事って結局なんなの?」
聞かれた私は居住まいを正して。
「さっきの授業のノートを見せてください!」
私は小さく頭を下げながら、彼女へ頼み事を口にした。
頼み事を聞いた彼女は箸を口に咥え、
机の横に下げていたカバンからノート一冊取り出し。
「ん。」
「ありがとう!ハナちゃん。」
私は差し出されたノートを受け取る。早速写させてもらおう。
彼女のノートは要点が綺麗にまとめられていて、とても読みやすい。
私が流石だなと思いながら、せっせとノートを写す作業をこなしていると。
お箸を咥えていた彼女が箸を置き。
「お代は、さっきの悩み事の答えで良いわよ。」
彼女はちょっとだけ意地悪な笑顔と共に、私にそう言った。
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