初めて知った“恋”は“失恋”で。

7/14
前へ
/14ページ
次へ
───帰宅した私は特に何事も無く、普通に何時も通り過ごし。 夜にはお風呂と夕飯を済ませ。 私は寝るまでの間を自室でだらだらと過ごす。 明日の準備も済ませてベッドで横になり、目を瞑ると。 ふと浮かんでくるのは昼間のコンビニでの自分。 「(ぁぁぁあああああああああ!)」 私は両手で顔を覆うようにして、 ベットの上でのたうち回ってしまう。 「(なぁーにがチャンスだー! アホー!アホすぎるー!)」 今冷静に考えれば、私の行動は意味不明すぎ。 何故私は、私の疑問を彼に聞いてみようと思った? それに何て声を掛ける積りだったの? “私。貴方の事が気になるんです。なのでお話しませんか?”って? え?コンビニの入り口で?そんな事を?! 意味不明!意味不明ー! 「ぁぁぁ…。」 一頻りベットの上で暴れ。残念な疲労感を体に感じ始めた頃。 私は乱れたベッドを直し、部屋の電気を消す。 改めてベットの上に横になり、何となしにスマホを弄るも、 頭の隅には何時もの疑問に加えて、コンビニがチラつく。 …とても、アプリやラインをする気は起きない。 私はスマホを充電器に挿して。目を閉じる。 今日はもう寝よう。寝てしまおう。 ああ。この気持ちは何なのだろう。 この正体を知るためには、やっぱり彼と話すべきなのかな。 もしそうだとしても。 「(話すならコンビニの入り口意外、でね。)」 私はもし話し掛けるなら、何と声を掛けよう。 何と伝えれば良いのかな。 なんて事を考えながら、気が付けば意識は微睡みの中へ───
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加