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とある県にある町、東陽町。山に囲まれ、自然が多いこの町には一つの神社が
ある。朝霧神社。この町の象徴でもあり、町を守ってくれる巫女がいる。
朝霧楓(あさぎりかえで)彼女は高校一年生で、この町にある東陽高校に
通う女子生徒だ。
そして、この町の者なら誰でも知っている有名人だ。学校でもどこでも
巫女姿をしており、それは市長からも許可されている事だ。そしてそれ
以上の特徴が腰に刀を持っている事だ。
その刀は本物でそれは妖を退治するための武器だった。
この町には妖怪の様な者達が現れる。大きい者から危ない者さらに
様々な怪奇現象が起こるのでそれらがあれば彼女に依頼をし
解決してもらっている。
朝霧神社はこの町を守ってきたので、皆から期待されていた。
その楓は教室にいた。普通に授業を受けているがその姿は
巫女の姿だった。
そして、教室に誰かが慌てて入って来た。
「あ、朝霧さん!出ました」
「!?わかったわ。美術室ね」
「は、はい。でも、どうして場所が」
「妖気があるからね。さぁ行きましょう。先生行ってきます」
「ああ、頼むぞ」
楓は女子生徒と一緒に美術室に向かった。
「あなたはここにいて、すぐに終わらせるから」
「はい」
楓がドアを開けた。そこには物がひとりでに宙に浮き、さらには
霊の魂も浮遊している。
そこにいた生徒達は机の下に隠れていた。
「あ、朝霧!なんとかしてくれ」
「朝霧さん」
皆楓が来た事で安心していた。
「ええ。すぐに終わらせるわ」
楓は腰にある鞘に手をかけ、目を閉じた。すると浮遊していたも
物や霊達が楓に襲い掛かって来た。そして。
「朝霧流一式、桜花一閃!!」
刀を抜き、そこから霊気の刃を放った。霊達に命中し悲鳴の
様な声を出しながら霊達は消えた。
静まり返る美術室。
「終わりましたよ。これで大丈夫です」
「助かった。すまないないつも」
「いえ、これが仕事ですから」
楓は戻って行った。楓はクールな性格で真面目だ。それに美人で
スタイルもいいので、男女どちらからも人気があった。
放課後になり、楓は全校生徒達が帰るまで残っている。校内を
歩いているとどこかの教室から不思議な気を感じた。
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