刀使いの巫女の妖退治

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「あんた何しに来たの?」 「変な魔力を感じたから来たんだが?」 「来たって、あんた授業は?私に見たいに許可をもらったわけじゃ ないでしょう?」 「それは大丈夫だ。それより、中に入るのか?」 「中?」 「そう。この鏡にだ。犯人はこの中にいるぜ!」  彼女は指をさして、決め台詞の様に言った。 「それはわかってるわ。でも、今日はいかないわ。準備が必要 だから」 「そんなの無くても私は大丈夫だぜ。魔法使いだから」 「じゃぁ一人で行きなさい。私は助けないわよ」 「それなら大丈夫。じゃぁ行ってくるわ」  そう言うとマリナは奥にある合わせ鏡の様に置いてある鏡の 中に入った。 「さすが魔法使いね。躊躇なく入ったわ。まぁ私は準備してから にするから、それまでに解決してくれればお礼ぐらいは いいましょう」  楓は教室を出て授業に戻った。この日も放課後に見回りを してから下校した。  家に帰ってお風呂に入ってる時に、マリナの事を思いました。 「あいつは大丈夫かしら?まぁ魔法使いなんだし心配ないわね」  お風呂から上がり、下着姿のまま部屋で勉強をし就寝した。  早朝、神社の方の仕事をしてから学校に向かう。教室に鞄を 置いて見回りをする。  そして、午後。教室で休んでいるとそこに他の生徒が慌てて 入って来た。 「あ、朝霧さんいますか!!」 「いるわよ。そんなに慌ててどうしたの?」 「あの、と、友達が教室に閉じ込められて」 「!?それってまさか使われてない教室?」 「ハイ。そこに備品をとりにいったんですけど、私が出たらもう一人の 女の子が閉じ込められて開かないんです」 「わかったわすぐに行く」  楓はその教室に向かった。そこには多くの生徒と先生が集まっていた。 「あ、朝霧さん!!」 「朝霧さんが来たよ」  楓が来ると生徒達は安心した様に喜んだ。 「朝霧、このドア開かないんだ!鍵はあるんだが」 「大丈夫です。開きますから。皆は下がって」  言われた通り生徒達は後ろに下がった。楓は手に霊気をためて 開けようとしたが前の様には開かなかった。 「防がれている。しかたないちょっと強引だけど。先生開かないので 壊していいですか?」 「あ、ああしかたないな」 「すいません」  そうして楓では鞘に手をかけ、刀を抜いた。
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