世界で一番下手な嘘
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「別れよう」 そう言われ、私は大事なギターを落としまいそうになった。 「ナオキ……なんで……」 「好きな人がおるねん。だから、もう終わりにしたい」 そんなの嘘。 だって、心当たりがある。 「……私が東京に行けるように?」 でもナオキは、「違う」と言った。
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