9人が本棚に入れています
本棚に追加
私は数日悩んで、断ることに決めた。
私は大阪が好き。
大阪で、ナオキと家族になるのが夢だったから。
それを報告したのが3日ほど前。
そのとき、ナオキはあっさりと『レナがそう決めたんなら、それでいいと思う』と言った。
そして今日呼び出され、別れを告げられた。
分かりやすすぎるよ、ナオキ。
もう4年も付き合ってるんだから、ナオキがしそうなことぐらい想像がつく。
いつも私のことを一番に考えてくれて、突拍子もないことをするし、サプライズも好きなのに、それを隠すのは苦手で。
嘘が下手。
そのナオキが、今、初めて真剣に嘘をついている。
最初のコメントを投稿しよう!