少女と少年

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 雨のち晴れ。 「雨の日にはあなたに青空をプレゼントします。………好きです。僕と、つきあってください」  そう告げた少年の言葉に、少女は驚きの表情から徐々に感情を消し、そして次第にゆっくりと、淡く、口端に笑みを広げ、静かに笑った。 「………私も、あなたが好きです」  そう告げた少女の言葉に、少年は緊張で強張っていた表情を解き、明るく、日向の笑みを浮かべた。  降りしきる雨の中、見上げると青空が広がる傘の下で、少女と少年は愛を相合する。
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