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『真実か挑戦か』のルール説明をします。
まずジョーカーを抜いた52枚のトランプを用意します。このトランプをよくくって、山札として積み重ねます。お互い山札から1枚ずつトランプを上から引きます。『せーの』という合図でトランプを見せ合います。
数字が大きい人は小さい人に『真実か挑戦か』と尋ねます。
『真実』と答えると、数字が大きい人が小さい人に質問できます。小さい人はその質問に嘘偽りなく答えなければいけません。
『挑戦』と答えると、数字が大きい人は小さい人に指令を出します。小さい人はその出された指令をこなさなければいけません。
「だいたいわかったかな。まぁルール自体は簡単だからすぐ慣れるよ。
注意事項として、嘘をついたり指令を無視したりすると、それ相応の罰が下るから覚悟してね」
「1つ質問なんだけど、どんな質問にも答えてくれるのか」
「罰は僕にも下るから、僕が知っている範囲なら聞かれたら全て答えるよ」
「わかった、始めようか」
「じゃあ、あそこに移動しようか。さすがに床でやるのはちよっとね」
「どこいっても同じじゃ…」
男が指さした方向にはさっきまでは絶対になかった、畳とちゃぶ台がある小さな部屋があった。
「イリュージョン、なんて」
ヘラヘラしながら男は答える。
やはり、この空間を操っているのはこの男だと確信した。
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