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「せーの」
俺はハートのの10、男はダイヤの4。第一戦は俺の勝ちだ。
「真実か挑戦か」
「真実で」
「俺の名前は?」
それから4回連続俺が勝ち、俺の名前が葉畑夕平、高校2年生、男の名前がセオということがわかった。
「せーの」
ダイヤの1、セオはクラブのK。
「おっ、やっと運が向いてきたかな~
さぁて、真実か挑戦か」
「挑戦で」
「じゃあ、今から5分間語尾にニャーをつけること」
「…」
「返事は?夕平君」
「…わかった、ニャー」
「あははははは、うん、超かわいい」
こいつ、全部思い出したらぶん殴ってやる。
「せーのでにゃー」
スペードの7と、スペードの3。
今の俺は運がいいみたいだ。そうして気になっていた第4つ目の質問をした。
「なんで俺はここにいる、にゃー。どうやったらここから出られるにゃー」
「うーん、その答えは君が記憶を取り戻したら全て分かるよ」
「はぁ?!そんなの答えになるわけないにゃー」
「でもちゃんと質問には答えたよ?それに罰も当たってない」
「罰って、本当にあるのかにゃー。適当に嘘ついているだけじゃ」
「じゃあ嘘ついてごらんよ。そうしたら分かるから。でも残念。これで僕とのゲームは終わりなんだよね」
「まだトランプはこんなにあるにゃー」
「僕だけじゃ知っていることにも限界がある。だからメンバーチェンジだよ。さぁて、場所を移動しようか。僕についてきて」
残りトランプは42枚。まだまだセオに聞きたいことは沢山あった。一体次は誰と勝負させられるの
か。
「あ、そーいえばとうの前に5分過ぎてたからニャーって使わなくてもいいよ」
「はぁ?!早くいえよ!!」
「い、いたーい!暴力反対」
あんまりムカついたから背中を蹴ってやった。
やっぱりこいつ嫌いだ。
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