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飛鳥にそういう意図があったのかは分からないが、俺は飛鳥にもたれかかった。
頭を撫でてくれるその手は優しいけど、俺が欲しいのは…
飛鳥は耳元で吐息混じりで囁いた、今の俺にとってはそれだけで興奮してしまう。
「……まだ甘やかし期間だからな」という声は悪魔のように感じた。
まだこの甘い地獄が続くのかとため息を吐いた。
風呂から上がり、服を着て飛鳥と部屋に向かう。
また脱ぐのに服は必要かと疑問だったが飛鳥は脱がすのも楽しみだと言う。
……ちょっとだけだけど、俺も分かる気がする。
ベッドに優しく寝かされるが俺がなにかするのはまだ駄目のようだ。
じっとしてるのも窮屈だな、なんか介護されてるみたい。
飛鳥が俺の腿をゆっくり撫でて片足を持ち上げる。
何をするのか見ていたら突然足の指を舐めてきてびっくりして足を引っ込めようとした。
しかし俺の足首を持つ飛鳥の指の力が強くてびくともしない。
気にせず指の間に温かい舌が這い変な気分になる。
「…おい飛鳥」
「黙ってろよ、痛い事はしねぇから」
そういう心配をしてるわけじゃない、なんか悪い気がしてしまう。
くすぐったくて身をよじる、それを見て飛鳥はクスッと笑う。
足の裏を丁寧に舐めて指先に口付ける、これはかなり恥ずかしいぞ。
足首を持っていない方の手が滑り太ももを撫でる。
ピクッともどかしく反応してしまう、しかし飛鳥に片足を掴まれているから隠す事は難しい。
短パンの中に指を入れてきて付け根をなぞる。
しかし直接は触れないから、我慢出来なくて自分で触れようと手を伸ばす。
飛鳥はすぐに気付き、俺の手を取り手の甲に口付けた。
「…ダメだって」
「飛鳥、もう無理だからっ」
「可愛くおねだりしてもダメ、順番があるんだから」
俺がどんな顔をしてるのかなんて知らない。
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