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余計顔が赤いが本当に大丈夫か?
大丈夫と本人が言うなら無理には言わないけど…
図書室の前で古城と別れようとした。
すると呼び止められて、いつもはそんな事がなかったから驚いた。
「どうした?古城」
「……あ、明日から…期末だよな」
「あぁ、だから今日は早く寝ろよ」
古城は目を泳がせもごもごとしている。
こういう時、なにか俺に言いたいんだよな。
そのくらいなら何となく古城の気持ちが分かってきた。
古城はこうなるとなかなか言わないから「どうかしたか?」と言うと、ズボンのポケットを漁る。
そして俺の前に見せる。
それはスマホだ、これだけじゃ分かるわけないぞ古城…
「えっと…古城?」
「す、スマホ持ってるだろ!?」
「…え?あるけど」
「俺にSNSのID教えろ!」
なんつー潔い上から目線だ。
でも顔はいっぱいいっぱいなのが分かり、可哀想に思いスマホをカバンから取り出す。
まぁIDは減るもんじゃないしな。
交換が終わると古城はほっとしたような顔をしていた。
…俺、そんなに仲良くなったのか?自分ではよく分からない。
古城に手を軽く振り、今度こそ別れた。
俺も帰ったら予習しとこうかな、散々言って俺が赤点になったら洒落にならない。
飛鳥はまだ勉強してるのかと思ってメッセージを送ろうと思っていたが、新着メッセージが来てる事に気付き先にそっちを見た。
『テスト』
それだけが送られてきた。
テストはテストでも普通に一言でも書けばいいのに、考えるのが面倒だったのか?
俺は『了解』とメッセージを送った。
そして飛鳥にもメッセージを送りスマホをカバンに放り込んだ。
寮に向かって歩き出した。
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