第五話

42/56
前へ
/805ページ
次へ
寮の部屋に帰るとリビングに飛鳥がいた。 「もう終わったのか?早いな」 「…あぁ、まぁ後は自習だ」 飛鳥はニヤニヤ笑いながらそう言い、テーブルに頬杖ついてこちらを見ていた。 俺はリビングの端にカバンを置いた。 さっきメッセージではまだ終わるのに時間が掛かると送ってきた。 早めに切り上げたのか?なんでだ? 俺は部屋で予習をするぐらいしか言ってない………あ。 そういえば飛鳥、勉強会が決まった時…なにか言っていたような… 飛鳥はテーブルに置いていたノートを持ち俺に見えるように軽く振る。 「……ガキの勉強会は終わりだ、これから大人の勉強会しようぜ」 「ははっ……そんなにやりたかったのか、それ…」 本当に飛鳥のエロ脳はよく活発に働くな。 予習なら一人より二人の方がやりやすいとは思う。 ……しかし、勉強の邪魔はするなよ。 それだけ飛鳥に言うと「まかせろ!」と良い笑顔で言った。 ……物凄く不安だ。
/805ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7094人が本棚に入れています
本棚に追加