第六話

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中に入るのは怖がる始に遠慮してやらないが、外から見ても変わらないと始は思っていた。 そして紫乃を置いていくわけにもいかないから仕方なくドアの窓から中を照らす。 すると肖像画を明るく照らした時、肖像画はキラリと光った。 『ぎゃあぁぁっっっ!!!!!』 二人の声が混ざり、慌てて走る足音が響いた。 ガタンと、その場に光がついたスマホが転がる。 しばらくしてガラガラと音を立ててドアが開いた。 暗い廊下にポツンと光るスマホを拾う手が伸びた。 そして静かに光を消して、暗さを取り戻した。 ドアが閉まる音が響きまた周りは静寂が広がった。
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