第六話

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ーーー ※三条優紀視点 「…優紀、ここ…」 「あっ、ダメだっ」 「弱いな、太もも」 太ももに舌を這わせチュッとリップ音が聞こえた。 ぞくぞくする…息も荒くなり、気持ちいい。 冷たい手が太ももを撫でてそのままするっと下着の中に指が入ってきた。 実家に帰るために荷造りをしていたんだけど何故かなかなか会えないからと飛鳥にソファーに押し倒されて今になる。 目線の先には中途半端に開いたバックが見える。 明日だっていうのになかなか進まないなと苦笑いする。 「優紀、脱がすぞ」 「…あ、あぁ」 飛鳥の手が腰に触れると期待して飛鳥を見つめる。 俺も散々焦らされたからもう我慢できない。 ……早く、飛鳥がほしい…飛鳥に俺で感じてほしい。 物欲しそうな顔をしていたのか飛鳥を見るとニッと笑い唇を合わせた。 ドンドンドンとドアが物凄い早さと強さで叩かれた。 俺は唇を離してドアを見ながら飛鳥の肩を軽く押す。 「なぁ、飛鳥…」 「うるせぇ、ほっとけ」 「いや、でも…近所迷惑だから」 今の時刻は10時で、寝ている人は寝ているだろう。 しかも大声で「優紀!!ゆーうーきー!!」と叫んでいる。 今すぐ止めないと他の人達に俺達まで恨まれる。 俺は脱ぎ散らかしたズボンを拾い穿く、完勃ちだったからちょっと痛い。 その間に飛鳥がかつらを被り玄関に向かった。 ……飛鳥、かろうじてズボンは脱ぐ前だったけど上半身裸なんだがいいのか? あの声は紫乃と始だよなと思っていると、ドアが開く音と鈍い音が聞こえた。 不思議に思いベルトを締めながら玄関を覗き込む。 いきなり開けたのか、額を押さえてうずくまる始がいた。 飛鳥は怒っているのか腕を組んで始と始を心配する紫乃を見下ろしていた。 「おい、俺見てなにか言う事あるか?」 「…お楽しみ中?」 「殴っていいか?」 俺も身だしなみを整えて玄関に急いで向かう。 飛鳥に夏でも風邪を引くとシャツを渡し二人を見た。 確か今日、紫乃と始は明日から実家帰るから見納めで校舎で肝試しをしようと話していた。 俺達も誘われたが飛鳥が即答で「用事があるから」と言って断っていた。 とりあえず玄関で話すのもなんだからリビングに向かった。 なんか二人の様子が変だが肝試しはやって来たのだろうか。 「二人共、肝試しはどうしたんだ?」
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