第六話

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ソファーに座る二人に麦茶を出しながら聞く。 するとみるみる二人は顔を青くして震えていた。 明らかになにかあったから俺のところに来たんだろう。 二人は突然俺に飛び付いてくるから押し倒された。 飛鳥によって二人は頭を殴られ引き剥がされた。 背中が痛いなと顔をしかめながら起き上がる。 「…で、どうしたんだ?口で説明してくれ」 また二人は飛び付こうとしていたから口で言えと先に言った。 飛鳥は興味がないのかソファーに寝転んで雑誌を見ていた。 メンズファッション誌で俺もたまに買ったりしている。 二人は興奮しているのか少々早口で言っていた。 つまり、肝試しをしていたら本物の幽霊がでたと…そう言う事か。 聞いていないと思っていた飛鳥はため息を吐いていた。 「くだらねぇ」 「飛鳥くんは見てないから言えるんだよ!」 「そんなもん気のせいだろ」 全く信じない飛鳥に紫乃はムッとしていた。 俺もそう言うのは信じない性格だが俺まで言うと紫乃は完全に拗ねるかもな。 飛鳥から「さっさと帰れ」オーラが隠しもしないで紫乃達を見た。 俺ももう遅いし帰った方がいいと思うんだけど… しかし気付いているのに紫乃は無視してなにかひらめいたようで手を叩いた。 …これは俺にも分かる、嫌な予感しかしない。 「そうだ!優紀くん達調べてきてよ!」 「はぁ!?ふざけんな!帰れ!」 「このままじゃ僕達気になって気になって仕方ないんだ!」 飛鳥が怒るのも無理はないだろう、いきなり部屋に来て何を言い出すんだ。 しかし紫乃が駄々をこねて全く引く気はないようだ。 始は紫乃の味方だから俺達にお願いしている。
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