第六話

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「どうかしたのか?飛鳥」 「…いや、何処かでエロい事出来ねぇかと思って」 「………………お前なぁ」 飛鳥はまだ寸止めがお気に召さなかったらしい。 さすがに夜の学校でヤるほど神経図太くないからな。 飛鳥が性欲爆発させてキレる前に早く終わらせるか。 確か音楽室の肖像画の目が光ったんだっけ。 ただのライトの光だろうな、でも声も聞こえたと言っていたな。 …うーん、始か紫乃の声を勘違いしただけじゃないか? 「…おい優紀」 「どうした?学校ではしないからな」 「そうじゃねぇよ、なんか聞こえないか?」 飛鳥は突然真剣な顔でそんな事を言っていた、聞こえる?なにが? 足を止めて耳をすまして飛鳥が聞いた声を聞こうとする。 すると何処からともなく男の呻き声が聞こえた。 あっちの方向は確か音楽室がある場所だった筈だ。 飛鳥と顔を見合わす、俺達は今誰も喋っていない筈だ。 まさかこれが、幽霊なのか?こんなにはっきり聞こえるものなのか? 「声聞いたからもう帰っていいか?」 「いやいや、紫乃は正体が分からないと納得しないだろ」 「……正体って、幽霊は幽霊だろ」 まぁ飛鳥の言うとおり幽霊は幽霊でしかないけど… でももしかしたら幽霊じゃなくて誰かが倒れているかもしれない。 苦しんでいる声だとしたら早く助けなきゃいけない。 俺は急いで声がしていた音楽室に向かった。 後ろからのんびりと飛鳥が歩いてくる音が聞こえた。 鍵が閉まっているかと思っていたが、ドアはすんなりと開いた。 「誰かそこにいるのか!?」
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