第六話

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「優紀が目が覚めるような事してくれるなら今すぐ起きるけど?」 飛鳥がそんな冗談を言い、お互い笑い合う。 飛鳥だけじゃない、俺だって我慢出来るほどいい子じゃないからな。 そして寮の部屋に戻り、飛鳥は眠気が覚めるほどの怒りを露にした。 待ちくたびれてソファーで寝息を立てる紫乃と始を引きずり落とした。 人に頼んどいてそりゃあないだろと苦笑いする。 飛鳥が二人を叩き起こし部屋から追い出した。 「全く、アイツらは…」 「まぁそれが紫乃と始だからな」 「……もう諦めた、邪魔したら追い出すけどな」 最後は呆れた様子で低くそう言った、俺ももう諦めている。 時計を見るともう夜中か、明日大丈夫だろうか。 飛鳥を見ると飛鳥はニッとやらしく笑った。 飛鳥は大丈夫そうだな、そしてまだ元気があるそうだ。
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