第一話

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……あ、そうだ断りのメール送るの忘れてた。 心配するだろうし、ずっと俺を待っていたら二人は何も始まらない。 すぐに返信すると、既読が付いた。 これでよし、さぁこれで思いっきりいちゃついてくれ! 一人で満足そうにしていたら、河原に変な顔をされてしまった。 気を取り直して話題を変えようと、咳払いした。 「あ、そうだ…河原…SNSやってるか?」 「………公式の以外ならないな」 「公式?…やってないの?」 「お前がやってって可愛くおねだりしたらアカウント作ってやるよ」 よく分からないが、河原はSNSのアカウントがないそうだ。 何処までも俺様だな、コイツは… 可愛くって、俺が?そんなキモい事出来るかよ。 でも連絡先を知っといた方がなにかあった時便利なんだよな。 電話よりSNSの方が手軽で簡単だからな。 「河原、やって」 河原の首元に腕を回して首を傾げる。 なにが可愛いのか知らないが、半分ヤケクソのようなものだ。 どうだ、俺がやると気持ち悪いだろ。 河原だって男にされても嫌なだけだろ。 俺も自分が気持ち悪いって思っているんだから…
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