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おはぎ
公園からほど近い場所、路地裏を通り抜けた住宅と住宅の間の細い道をずっと進むと、おばあさんが営む駄菓子屋があった。
二階建ての木造の一階が駄菓子屋と小さな部屋があり、二階はおばあさんが暮らしている。
向かいには三方向が住宅の塀に囲まれた空き地があり、大きな木と祠が祀られていた。
駄菓子屋の道の奥は、袋小路になっている。
そんな場所だけに、誰かに案内されない限り見つける事は出来ない駄菓子屋さん。
来る子供達も少なく、ゆっくりとお菓子を選ぶ事が出来る。
小学五年生だった、くみ子ちゃんもその一人。
友達の男の子に教えてもらい、お母さんにお小遣いをもらっては、この駄菓子屋に来るのが定番だった。
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