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隣にいるのが当然の日々に翳りが見えたのは高3の頃だった。
彼の志望校は遠く離れた都会だった。小さな田舎町からは、新幹線の距離だ。
私は県内の大学に進学しようと考えていたから、遠距離になる。
彼が私のことで地元に進路変更しないことは分かっていた。そういった所が、好きだと思っていたから。
だから受験を心から応援したし、後ろめたく思ってほしくなかった。
無事に合格して、卒業後私達の距離は大きく離れた。
それでも頻繁に連絡していたし、長期休みには必ずどこかへ出掛けた。
彼が住む都会で買い物をしたり、ちょっと美味しいものを食べたり。
でも、私は信じていた。遠距離恋愛は上手くいっていて、これからもちゃんと続いていくと。
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