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昔と変わらない地元の話をする私とは対照的に、彼の話はいつも新しかった。 好きな服、行ってみたい場所。バイト、サークル、授業、飲み会。 彼のことならなんでも知りたくて、喋るのを楽しみにしていたはずだったのに。 いつの間にか、私は彼と直接話すことが恐くなっていた。 私の知らない彼の世界を、聞きたくなかった。 そのせいなのか、私は昔よりもお喋りになっていた。田舎の狭いコミュニティの話に、彼は耳を傾けてくれた。けれども、高校の時の私達とは少しずつ雰囲気が違ってきていた。 私はそのズレを埋めたくて、ますます自分の作り上げた彼女像に固執した。 彼に何かを甘えたり、お願いすることは絶対にしなかった。 心配されないように、私は大丈夫、充実していると虚勢を張って。 そうすれば、永遠でいられると思った。
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