よんかけらめ

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食堂へ戻ると朝食と同様に、メンテナンスから帰ってきた子どもたちがテーブルについています。賑やかな談笑風景に、先程までのことが嘘のように感じられます。 わたしが数分前までの出来事を反芻していると、13番が笑顔で話しかけて来ました。 「18番、何だか顔が怖いわ。何かあったの?」 「今日のメンテナンス、13番は変わったことはありませんでしたか?」 「変わったこと?」 13番は首を傾げ、不思議な顔をして答えました。 「いつも通りよ?」 「そう、ですか…」 「おかしなことを聞くのね?変な18番!」 13番はクスクスと笑っています。 ようやく笑いのおさまった18番が「そういえば!」と言い出しました。 「一緒にメンテナンスを受けにボックスへ行った子の中に一人だけ戻らなかった子がいたわ。いつもならみんなそろってから食堂へ戻るのに、どうしたのかしら?」 「え…?」 「あら?そんなに驚くようなことだった?」 「13番、その子って…」 「静粛に」 13番に話の詳細を教えてもらおうとした時、それを遮る先生の声が、食堂内にいる子どもたちに向かって響きました。 子どもたちは一斉に口を閉じて姿勢を正し、先生へと視線を向けています。 沈黙の中、先生は抑揚のない声で話し始めました。 「本日、2番、12番、31番が幸せな場所へ行くことを許されました。あなたたちも、幸せな場所に行けるよう、先生の言うことを正しく守り生活しなさい」
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