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「18番は、幸せな場所に行ったら何がしたい?」
夜を迎え、子どもたちが決められた部屋に戻る中、隣を歩く13番がわたしに聞いてきました。
幸せな場所とは果たしてどこなのだろうと考えながら、答えます。
「お母さんに会いたい」
わたしの言葉に、13番は首を傾げています。
「おかあさんって何?」
わたしは一昨日読んだ本の知識を、噛み砕きながら13番の問いに答えました。
「お母さんは、わたしたちを生んで愛してくれる存在だと本に書かれていました。わたしにもきっとお母さんがいると思います。だから会ってみたいと思います」
「ふーん、18番は物知りだよね。おかあさん、なんて言葉、初めて聞いたよ」
13番はわたしの答えに関心したようでした。
「あたしはね、美味しいものをいっぱい食べたい!かわいいスカートを履いて、毎日楽しく暮らすのよ!」と瞳を輝かせていました。
でもそれから一転して、「でも、いつになったらあたしは幸せな場所にいけるのかな…?」と落ち込んでいました。
わたしはそんな13番を元気づけようと「幸せな場所に行って好きなだけご飯を食べてやりたいことをなんでもやるのは素敵ですね」と言ってあげます。
すぐに13番は先程までの落ち込みようが嘘のように消えて、楽しそうに話し始めました。
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