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「一緒に遊ぼう」
近くで声が聞こえた気がして振り返ると、少し年上の子どもがわたしを見ていました。
少しためらいながら、わたしの様子を伺うその姿に、迷うことなくなぜか首を縦に振りました。
わたしの返事にホッとした顔つきで、手を握られました。それから歩き出したので、わたしもつられるように一緒に並んで歩きます。
どこへ向かっているのだろうと、相手の横顔を見つめました。わたしの自然に気づいた相手は、柔らかく頬をゆるめました。
「あなたは、何をするのが好き?」
「?」
「よく本を読んでもらって、わたしは読書が好きになったよ」
「ほん?」
「そう。図書室に行って、すてきな物語を一緒に冒険しよう。きっと楽しいわ」
「はい」
「わたしは19番。あなたは、18番だったよね?」
「じゅう、はちばん?」
「先生からの贈り物だから、覚えておこう」
これが19番とわたしの出会いでした。

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