1.治療に興味はありませんか?

4/9
前へ
/309ページ
次へ
経絡とは中国医学独特の考え方で、体にある神経や血管とはまた違うルートで張り巡らされた流れで、その流れのポイントポイントにあるのがツボなわけである。 トメさんの脈は、全体的に元気なのだが、経絡の 足少陰経(アシショウイン)という経絡が弱い。 なので、腰と膝を診つつ、その経絡も元気にする治療を行う。 まずはお腹から… 腰と関係なさそうだが、後ろが悪い時は前にも少なからず影響は出てくる。 またこれも父から教えてもらったが、意外とお腹が硬かったり張っている人は多い。 特に言いたいことも言えない人は内に溜めて、お腹が硬くなる。俗に言う「腹が立っている」状態だそうだ。 トメさんは鳩尾(みぞおち)のあたりがいつも硬くて、臍の下は力がない。 その硬い部分に軽く鍼を入れては抜いてを繰り返して、ヘソ下はお灸を行った。 お灸は、もぐさを米粒みたいに、ひねって5つ燃やす。 チカっとするくらいの温度で止めないと火傷するから注意である。
/309ページ

最初のコメントを投稿しよう!

784人が本棚に入れています
本棚に追加