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経絡とは中国医学独特の考え方で、体にある神経や血管とはまた違うルートで張り巡らされた流れで、その流れのポイントポイントにあるのがツボなわけである。
トメさんの脈は、全体的に元気なのだが、経絡の 足少陰経という経絡が弱い。
なので、腰と膝を診つつ、その経絡も元気にする治療を行う。
まずはお腹から…
腰と関係なさそうだが、後ろが悪い時は前にも少なからず影響は出てくる。
またこれも父から教えてもらったが、意外とお腹が硬かったり張っている人は多い。
特に言いたいことも言えない人は内に溜めて、お腹が硬くなる。俗に言う「腹が立っている」状態だそうだ。
トメさんは鳩尾のあたりがいつも硬くて、臍の下は力がない。
その硬い部分に軽く鍼を入れては抜いてを繰り返して、ヘソ下はお灸を行った。
お灸は、もぐさを米粒みたいに、ひねって5つ燃やす。
チカっとするくらいの温度で止めないと火傷するから注意である。
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