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「瑞季くん。直接……触ってもいいかい?」
智也が囁きかけると、瑞季は綺麗な眉をきゅっと顰めて、潤んだ瞳を揺らした。
「う……ん……気持ちよく、して?」
智也は頷くと、彼のジーンズの前を開いた。トランクスの上からそっとペニスの形を指でなぞり、そのまま下着ごとジーンズを引き下ろす。脱げやすいように少し腰をあげた瑞季のペニスが、ふるんと震えて剥き出しになった。予想より立派なそれを目にして、智也はドキッとする。自分と祥悟以外のそこを直視したのは初めてだ。智也はごくりと唾を飲み込むと、色素の薄い欲情の証に、そっと触れてみた。
「……ぁ……」
瑞季は少し腰を引き、恥ずかしそうに目元を染めてこちらを見上げた。その艶めいた表情にまたドキドキする。
「すごいね……もうこんなに……反り返ってる」
「……やっ。あんま、見ないで」
瑞季はますます顔を赤くして、自分の手で前を庇った。
「本当にいいの? 俺が……触れても」
じっと目を見つめて囁くと、瑞季はちょっと視線を泳がし
「……智くんなら……いいよ」
聴こえないくらいの小さな声で、呟いた。
迷いがあるのは、自分だけじゃない。生理的には昂ってしまっても、瑞季もきっと迷ってる。
当然だ。自分も瑞季も、他に心揺らす相手がいるのだから。
「瑞季くん。嫌だと思ったら、すぐに言って。俺は君を、無理矢理抱くつもりはないから」
瑞季はちょっと驚いたように目を見張った。
「ふふ……。智くん……優しいよね。亨くんとは大違いだ」
そう言って笑う瑞季の目に、みるみる透明な雫が浮かんだ。智也はせつなく微笑んで、瑞季の頬にそっとキスを落とすと、そこを手で柔らかく包み込んだ。
青く香る首筋に、顔を埋める。舌を這わせちゅっと吸い付くと、瑞季はクンっと仰け反り、甘く鳴きながら、智也の頭を両手を回し、ぎゅっと縋り付いてきた。
静まり返った室内に、自分と瑞季の熱を帯びた甘い吐息が満ちていく。
蠢く自分の指の間で、熱く脈打つ瑞季のモノ。自分の愛撫に素直に感じて、気持ちよくなってくれているのだと思えば、雄の本能としての愛おしさは増していく。
瑞季の身体は、男からの愛撫に慣れていた。
童顔な見た目やおっとりとした雰囲気とのギャップは、いじらしくて愛らしい。
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