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たどり着いた乳首を、舌でぺろんっと舐め上げる。
「……っぁ」
智也のすることを見下ろして、身構えていたはずなのに、祥悟は驚いたように微かに喘いで、びくっと身体を震わせた。
ちゅぷっと乳首に吸い付きながら、目だけあげて祥悟の表情を窺う。せつなげに顰めた眉と潤んだ瞳。紅い唇はうっすらと開いて浅い吐息を漏らしていた。ほんのりと色香を纏わせているのに、どこか幼い戸惑いの表情が可愛い。
……感じてる。俺の愛撫で、祥が堪らなくなってる。
そう思う自分も、堪らなくなってきた。
ちゅっちゅっと吸いあげ、舌先でレロレロと嬲る。空いている方の乳首は指で摘んで、同時にこりこりしてやった。そっと歯をたて傷つけないように甘噛みすると、面白いように祥悟の身体がぴくぴくと跳ねる。目を瞑ることも逸らすことも出来ずに、じっと見下ろしている祥悟の目に、官能の色が少しずつ増していく。
つんと澄ましていたって、見蕩れるくらい美しい少年なのだ。自分の拙い愛撫で、独特の艶を纏って、蕩けていく姿を見れるなんて……幸せ過ぎる。
もっともっと感じさせてやりたい。
ほかの誰も知らない祥悟の艶やかな姿を、もっと引き出してやりたい。
祥悟がきゅっと唇を噛み締め、顔を背けた。言いつけを守って手は後ろに組んだままだが、感じている表情をじっと見られるのが恥ずかしくなってきたのだろう。
物理的に縛めているわけじゃない。でも彼は、自分の言葉の縛めに囚われて、両手の自由を自ら封印している。
……どうしてこんなに、素直かなぁ。
普段とのギャップがあり過ぎて、なんだかちょっと可笑しくなる。
「……っなに、笑ってんだよ」
そっぽを向いたまま、潤んだ瞳で横目に睨みつけてくる。
……いけない。今、俺、笑ってた?
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