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「祥……っ。だめ。それ以上、いたずら、すると……」
智也に股間から手を引き剥がされて、祥悟は不服そうな顔で智也の顔を睨みあげ
「おまえさ、ズルすぎ。俺が感じてんの見て、すっげー楽しそうだったろ?俺だっておまえのそーゆー顔見たいし?」
「だめ。君、女の子、感じさせたいから、教えてって言ったでしょ? これじゃ、完全に脱線してるよね?」
祥悟は腑に落ちない様子で首を傾げ
「んー。じゃあさ、これはオマケ。なんてーの?えっと、課外レッスン?」
……こらぁ。何言ってるの、この子。
「そんな、余計なオプション、つけなくていいから」
正直、泣きたくなってきた。食い下がる祥悟の無邪気さにも、自分が陥っている予想外の苦境にも。
「俺、男のこれなら気持ちよくする自信あるし?自分にもついてるからさぁ」
そう言ってご機嫌に笑う祥悟に、智也はだんだん腹がたってきた。
……人の気も、知らないで。
「そんなに言うなら、気持ちよくしてくれる?俺のここ」
半ばヤケクソになって、祥悟の手をぐいっと引っ張り、自分のそこに押し当てると
「イかせてみて?君の、テクで」
「…………」
急に雰囲気をガラッと変えて、悪い顔してみせると、祥悟はちょっときょとんとした顔になった。
自分の手を押し付けられた智也の股間と、智也の顔を交互に見て
「おまえ、なんかすげーエロい顔してる」
ぼそっと呟くと、何故か嬉しそうな顔になり
「いいよ。じゃあさ、俺のテクでイかせてやるし」
「っ」
祥悟は自分以上に悪い顔をして、唇の端をきゅーっと釣り上げると、股間に押し当てられた手で、ぎゅっと握ってくる。
第2章ー終ー
次は、第3章.甘美な墓穴のその先に
です。
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