第3章.甘美な墓穴のその先に

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「自分は大人だよ~って感じでさ、おまえいっつもポーカーフェイスだろ。そういう余裕ない感じって、すっげー新鮮」 祥悟は智也の内心の叫びを察したかのような発言をした。ますます嬉々としながら、手の動きを早める。 ムキになる様子は、まるで悪ガキみたいに子どもっぽい癖に、こちらの興奮に煽られたのか、祥悟は頬を紅潮させ、舌をちろっと出して、唇をぺろんと湿らせる。 その仕草が強烈にエロティックで、クラっときた。 ……もう、無理だ。我慢なんか、出来るか 智也は急速にせりあがってくる熱をぐっと押し殺し、祥悟の細い手首をガシッと掴んだ。 「……っ」 思いがけず強い力で手首を握られて、祥悟が驚きに息を飲む。 智也は出来るだけ怖い顔をして、祥悟を睨みつけると 「大人を、揶揄った、罰だよ」 そのまま腕を引っ張って、祥悟の身体をシーツの上に転がした。 「君はそのまま、手で扱いて」 言いながら、反対向きに上から覆い被さる。 「な……っなんだよ、これ」 上擦る祥悟の、腰に巻いたタオルを剥ぎ取ると 「シックスナイン。知ってるかい?君は咥えなくていい。手を使って」 言い捨てて、祥悟の剥き出しになったモノを、ぱくりと口に咥えた。 「……あっ……っんぁ……っ」 祥悟の焦ったような声。 突然の刺激から逃れようと捩る腰を、無理矢理押さえつけて、ずりりっと一気に奥まで咥え込む。 興奮し過ぎていて、男の象徴を口に含むことに、抵抗なんか全くなかった。 「あっは……っぁあ……や……っ」 祥悟の手は、こちらの猛りから完全に離れて、シーツをぎゅっと掴み締めている。 往生際悪く、ジタバタと暴れるほっそりとした脚を、力づくで押さえ込み、口に咥えた熱芯に、ねっとりと舌を絡めた。 子ども相手にムキになって、こんな馬鹿げた行為に及んで、後で死ぬほど後悔するのは目に見えている。 だけど、こうでもしないともう耐えられなかった。これ以上煽られたら、祥悟を無理矢理組み敷いて、嫌がる彼の後ろに、自分のものを強引に捩じ込んでしまいそうだ。
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