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卓巳の部屋に入った梓は、赤い傘のことを聞いてみる。
「あの傘は誰の?」
「なんだ?俺に別の女がいるかって疑ってるの?あれ、お袋のなんだ!忘れてったの」
「なんだ、お母さん、お若いのね」
そういったもののまだ梓は、疑っていた。
次の日の朝、梓が外に出ると雨が降っていた。
「ねえ、卓巳、この傘借りていい?」
「えっ、傘ならいっぱいあるだろう?こっち使えよ!それなら返さなくていいから」
「私、この傘気に入ったの、後で返すから!お願い」
「わかったよ、すぐ返してくれよ」
梓は、自分の部屋に戻り、すぐ傘を開いて見てみたら、やはり、血痕がついていた。
「やっぱり、あの時の凶器だわ、でも、なぜこれを卓巳が持っているの?」
その時、いきなり、チャイムが鳴った。モニターを覗くと卓巳の姿があった。
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