3/3
前へ
/3ページ
次へ
 卓巳の部屋に入った梓は、赤い傘のことを聞いてみる。 「あの傘は誰の?」 「なんだ?俺に別の女がいるかって疑ってるの?あれ、お袋のなんだ!忘れてったの」 「なんだ、お母さん、お若いのね」  そういったもののまだ梓は、疑っていた。  次の日の朝、梓が外に出ると雨が降っていた。 「ねえ、卓巳、この傘借りていい?」 「えっ、傘ならいっぱいあるだろう?こっち使えよ!それなら返さなくていいから」 「私、この傘気に入ったの、後で返すから!お願い」 「わかったよ、すぐ返してくれよ」 梓は、自分の部屋に戻り、すぐ傘を開いて見てみたら、やはり、血痕がついていた。 「やっぱり、あの時の凶器だわ、でも、なぜこれを卓巳が持っているの?」  その時、いきなり、チャイムが鳴った。モニターを覗くと卓巳の姿があった。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加