4.ヘルプレスネス~however,go~

63/63
前へ
/222ページ
次へ
ぶれたハンドルのバランスをどうにか持ち直し、安定して間もなく航の躰からこわばりが解ける。 「実那都、タイミングを考えろよ。初告白で事故なんてシャレになんねぇ。せっかくの告白なのに、なんでこのタイミングなんだ」 後ろ半分の言葉はぶつぶつと独り言のようだ。 可笑しくて、緊張していた実那都の躰も一気に緩む。 「すごく云いたかったから」 しがみついたまま、航の耳もとで応えると。 「……っくtしょう、抱きしめてぇっ!」 航は航らしく、辺りかまわず愛を叫んだ。 -The story will be continued in the chapter2.-
/222ページ

最初のコメントを投稿しよう!

287人が本棚に入れています
本棚に追加