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ぶれたハンドルのバランスをどうにか持ち直し、安定して間もなく航の躰からこわばりが解ける。
「実那都、タイミングを考えろよ。初告白で事故なんてシャレになんねぇ。せっかくの告白なのに、なんでこのタイミングなんだ」
後ろ半分の言葉はぶつぶつと独り言のようだ。
可笑しくて、緊張していた実那都の躰も一気に緩む。
「すごく云いたかったから」
しがみついたまま、航の耳もとで応えると。
「……っくtしょう、抱きしめてぇっ!」
航は航らしく、辺りかまわず愛を叫んだ。
-The story will be continued in the chapter2.-
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